渡り鳥狙いで 足しげくウトナイ湖や長都沼に通っていたら
収拾がつかなくなるほど写真がたまってしまいました
このままではまずい‥
とりあえずウトナイ湖で撮った写真を 大急ぎでアップすることにします
まずは3/18(金)のねぐら立ちから
この日は曇り空
キャハハン キャハハン
夜明け前 闇の中からマガンのけたたましい鳴き声が聞こえてきます
目を凝らすと湖の奥に黒い帯のようなものが見えます
それがまるで一つの生きもののように うねりながら移動していきます
日の出から5分後
わずかな時間でしたが 雲の切れ目から太陽が覗きました
お願い どうか飛んで‥
そんな都合の良い人の思惑などマガンが気にするわけもなく
群れの飛び立ちは薄暗い時間帯が中心でした
飛ばない‥
飛ばない‥
飛んだ‥
ぎりぎりセーフ? アウト?
2日後
かわいい写真仲間ちゃんから連絡を貰い 再びウトナイ湖へ
現地集合で約束の時間は朝の5 時でした
久しぶりの再会にテンションが上がりましたが
肝心のマガンの声が聞こえてきません
不安になりながら 双眼鏡で闇を覗き込みます
いる!いる!
細長い黒い帯が 湖の縁を中心に 散在しています
まだ寝ている?
日の出30分前 徐々に辺りが明るくなり
湖がにわかに賑やかになります
あれっ もう飛ぶの?
あっ 飛んだ‥
冷たい風が吹きつけ 指先がジンジンとします
少しずつ雲が取れ 空も湖も赤く染まり始めました
そうして 東の空に太陽が‥
さあ 飛ぶなら今です!
でも 飛ばない
飛ばない
飛ばない
やっぱり 飛ばない
遠くから来てくれた友人に
耳がわんわんするようなマガンの鳴き声や
朝焼けを舞う雁の群れを見せらなかったのが心残りです
でも いずれまたチャンスは巡ってくるはず
そのときはよろしくね
おまけ
不発に終わったねぐら立ち
なんとか長都沼で挽回しようと大急ぎで向かいましたが
ハクチョウ達の大半は既に飛び去ったあとでした
何組か残ったハクチョウが飛び立つのを友人が写真に収めたのを確認し
私もカメラを取りに車に戻りましたが 既に沼は空っぽ
かろうじて撮れたのは後姿のみでした
降りしきる雪とハクチョウ‥きれいだったなぁ
翌朝 雪の降る長都沼に ぽつんと1人
私でした
撮影日 2016/3/18 ・ 撮影場所 苫小牧市