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野生動物、エゾリス科

  • エゾリス
エゾリス

【分類】
ネズミ目、リス科、リス属、キタリス種

【現れる時期による分類】
北海道に生息するリス。

【全長】
22~27cm

【外観の特徴】
毛色は咽喉から胸部、腹部にかけては白く、他の部分は夏毛は茶色で冬毛は茶灰色。
冬毛のときは耳介に毛が上に向って伸びているが、夏毛ではこれがない。
尾が太くふさふさして見えるのは、尾の毛の長さが5cmほどあるため。
尾は、木の上を移動するときの平衡を保つために役に立っている。

【習性】
昼行性。
活動時間帯は季節により違いがある。
冬眠しない。
個体間には序列がある。
子育て時期以外、基本的には単独行動。
冬季には一つの巣を2~3匹で共有していることがある。
巣はオス・メスともに作る。
樹洞を巣として利用するか、自ら樹上に作る。
木の幹と枝の又の部分に作ることが多い。
天敵が本種から離れて行くまで身動きせず、天敵に気づかれないようにすることである。
寿命は約2~3年。
繁殖期は2月下旬から7月下旬で、出産時期は4月上旬から8月、妊娠期間は約40日弱。
出産する子リス数は1~7匹で、通常は3~4匹出産し、1個体の出産回数はその年の繁殖期に通常1,2回で、1回の場合が多い。
子育てはメスだけで行い、子リスは生後約8週目から植物質のものを食べ始め、約10週目に離乳する。
生後11~12週目には親離れし、翌年には繁殖が可能。

【鳴き声】
何らかの理由により興奮したときに発し、「シュシュ」「ジュージュー」「グウウー」など。

【食性】
雑食性。
植物を中心とし、樹木の花や芽、葉、種子、果実、樹液などを食べる。
昆虫類では幼虫、柔らかい繭、エゾハルゼミの成虫などを食べる。
冬に備えてドングリやクルミなどを土中に貯蔵する習性がある。
積雪期でも根雪を50~60cmも掘って潜り、貯蔵した食餌を探し出すことができる能力を持っている。