カモの仲間、オシドリの野鳥図鑑です。

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水辺の鳥、カモの仲間、カモ科

  • オシドリ
オシドリ

【分類】
カモ目、カモ科、オシドリ属

【現れる時期による分類】
冬鳥、または留鳥。
北海道や本州中部以北で繁殖し、冬季になると本州以南へ南下し越冬。

【全長】
オスは全長45~48cm、メスは全長41cm。

【外観の特徴】
雌雄異色。
オスは頭は横からはさんだように扁平で、派手な冠羽など美しい色彩の羽毛を持ち、クチバシは赤い。
メスは色彩が地味で、クチバシが灰黒色。
オスは繁殖期と非繁殖期で色合いが変わる。
オスの繁殖期は、後頭、頬から頸部にかけての羽毛が伸長し、顔の羽衣が白や淡黄色。
胸部の羽衣は紫で、頸部側面には白い筋模様が左右に2本ずつ入る。
腹部の羽衣や尾羽基部の下面を被う羽毛は白い第1三列風切が銀杏状で橙色。
非繁殖期のオスは全身の羽衣が灰褐色、眼の周囲から後頭にかけて白い筋模様が入る。
足は橙色で指に水かきがある。

【習性】
森林に囲まれた山の湖や池、木の陰の水面を好むので、あまり他のカモとなじまず、オシドリだけの群れをつくる。
オスとメスとが一緒にツガイでいることが多い。
冬ごとに毎年必ずパートナーをかえる。
カモ科鳥類はすべて、必ず毎年パートナーを変え、同じパートナーと二年以上過ごすことはない。

【鳴き声】
オスは「ピューイ、ピューイ」、メスは「キュッ、キュッ」。
あまり鳴かない。

【食性】
主に植物食の雑食性。
草の種子、果木の果実、水生昆虫などを食べる。
シイ、カシ、ナラ類のドングリを好む。
夜行性のため、夜間、水田や湿地で採食する。
地上を歩きながら、水面を泳ぎながら、水面で逆立ちをして上半身を水中に入れて食べる。