- ユリカモメ
【分類】
チドリ目、カモメ科、カモメ属【現れる時期による分類】
冬鳥。
北海道から南西諸島まで広く渡来し、小型のカモメ類の大半が本種。
北海道では厳冬期にはほとんど見られなくなる。
海岸や河川、沼地など渡来。【全長】
40cm【外観の特徴】
足とくちばしは赤色。
夏羽は頭部が黒褐色になる。
冬羽は頭部が白く、目の後ろに黒い斑点があるのが特徴。
ズグロカモメと似ているが、ズグロカモメのくちばしは黒色で本種よりずっと短い等の違いで識別できる。【習性】
海岸、内陸の湖沼や河川に比較的大規模な群を作り生活する。
大きな河川では河口から10 km以上も遡る。
夜は海に戻り、沖合のいかだなどを塒とする。
京都市の鴨川でも多くの個体が観察される。
鴨川のものは比叡山上空を通過し、琵琶湖で夜を過ごす。
昼間は餌場におり、夜間はこれとは異なる海上や大きな湖で過ごす。
栃木県では、1974年以降、本種の記録が著しく増加している。
夏に繁殖するため、日本では営巣しない。【鳴き声】
「ギィー」「ギュゥーィ」【食性】
基本的には魚や甲殻類を食べるが、環境によっては昆虫や雑草の種子などを食べる。