スズメの仲間、ヒレンジャクの野鳥図鑑です。

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水辺の鳥、スズメの仲間、ホオジロ科

  • ヒレンジャク
ヒレンジャク

【分類】
スズメ目、レンジャク科

【現れる時期による分類】
冬鳥。
東日本に多いキレンジャクに対して、ヒレンジャクは西日本に多く渡来し、北海道ではほとんど見られない。

【全長】
18cm

【外観の特徴】
オスとメスはほぼ同色で、全体的に赤紫がかった淡褐色であるが、頭や羽などに特徴的な部位が多い。
顔はやや赤褐色みを帯び、尖った冠羽、冠羽の縁まで至る黒い過眼線、黒いのどなどである。
初列風切は黒褐色で、外弁は灰色、オスは白斑があるが、メスは外弁にのみ白斑がある。
次列風切に灰色で先の方は黒色、先端部は赤い。
キレンジャクやヒメレンジャクに見られる次列風切の先端にある赤い蝋状の突起物は、ヒレンジャクにはない。
大雨覆の先端は暗赤色。
腹は黄色みを帯びており、腰から上尾筒は灰色、下尾筒は赤、尾は灰黒色で先端が赤色。
尾羽の枚数は12枚であり、漢名「十二紅」の由来となっている。

【習性】
ヒレンジャクは基本的に数羽から数十羽の群れで行動するが、稀に100羽以上の大群となることもある。
また、しばしばキレンジャクとの混群もみられる。
巣は、樹上に小枝を用いたお椀状のものを作り、その中には草や苔などを敷く。

【鳴き声】
鳴き声は甲高く「ヒーヒー」「チリチリ」などと鳴くが、囀りはない。

【食性】
日本などに飛来する冬の非繁殖期には主に果実類、ネズミモチ、イボタノキ、ニシキギ、ヤドリギ、ノイバラ、ヤツデなどを食するが、繁殖期である夏の間は昆虫食である。