- ホオジロ
【分類】
スズメ目、ホオジロ科、ホオジロ属【現れる時期による分類】
留鳥。
北海道などの寒冷地では夏鳥として渡来繁殖。【全長】
17cm【外観の特徴】
スズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。
成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立つ。
一方、頭・過眼線・顎線は褐色で、先の白色部と互い違いの帯模様のように見える。
オスは過眼線が黒いが、メスは褐色なのでよく観察すると区別がつく。
メスの方がオスよりも全体に色が淡い。
幼鳥は顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡褐色をしている。
くちばしは短く太い円錐形をしている。
頭頂部は褐色と黒の羽毛が混じり、短い冠羽がある。
首から下は全体的に赤褐色だが、背中には黒い縦しまがあり、翼の風切羽は褐色に縁取られた黒色。
尾羽の両外縁2枚は白く、飛翔時に尾羽を広げるとよく目立つ。【習性】
平地や丘陵地の森林周辺、農耕地、草原、荒地、果樹園、河原など明るく開けた場所に生息する。
主に地上や低い樹上で活動し、丈の高い草の茂みに潜むことがあるが、高木の梢にはほとんど行かない。
単独または数羽ほどの小さな群れで行動する。
低木の枝や地上に枯れ草を組んで椀状の巣を作る。
また、カッコウに托卵されることがある。【鳴き声】
食性は雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を食べる。【食性】
春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。
地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。