スズメの仲間、クロツグミの野鳥図鑑です。

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水辺の鳥、スズメの仲間、ホオジロ科

  • クロツグミ
クロツグミ

【分類】
スズメ目、ツグミ科

【現れる時期による分類】
夏鳥。

【全長】
22cm

【外観の特徴】
日本で記録されたツグミ属の中では、最も小さい種類の一つである。
オスは全身が黒く、腹側は白地に黒の斑点が目立つ。
クチバシとアイリングは黄色。
メスは全身が褐色で、胸から脇腹にかけてが白地に黒の斑点があり、腹は白。
オスメスともヨーロッパに生息するクロウタドリに少し似るが、クロウタドリは全身の羽毛が一様に黒か褐色である点等で大いに異なる。
更に、クロウタドリは日本では通常渡来しない迷鳥である。

【習性】
主に山地や丘陵地の森林に生息し、繁殖するが、平野にある森林にも生息する。
繁殖期は番いで生活し、縄張りを持つ。
渡りの時期には小さな群れを作り、市街地の公園で観察されることもある。
繁殖については、木の枝の上に、コケ類や枯れ枝、土を使って椀状の巣を作る。

【鳴き声】
オスは繁殖期に独特の大きい声でさえずる。
さえずりは複雑で、さまざまな鳥の声を自分の鳴き声に取り入れることもある。
日本の夏鳥で最も魅力的なさえずりを聴かせる鳥のひとつ。
地鳴きは「キョキョキョ」など。

【食性】
林の地面をはね歩きながら、昆虫やミミズなどを食べる。