- イソヒヨドリ
【分類】
スズメ目、ツグミ科【現れる時期による分類】
留鳥。【全長】
23cm【外観の特徴】
体色は亜種によって異なる。
日本に分布する亜種イソヒヨドリでは、オスは頭から喉および背部が暗青色、胸腹部がレンガ色のような赤褐色、翼が黒と鮮やかに色分けされる。
一方、メスは全身がやや暗青色を帯びた茶褐色で、鱗のような模様があり、雌雄の区別は容易。
若鳥のオスは、メスの個体と近似の羽色をしており雌雄の区別がしづらい。【習性】
イソヒヨドリは世界的には標高2,000~4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥。
しかし、日本では磯や港など海岸周辺が主要な生息地域であり、内陸部でも見かけることがある。
春にはツグミ科特有の声量のある美声でさえずる。その声音と節回しは複雑である。
イソヒヨドリは繁殖期以外でも天気の良い日はさえずることが知られている。
通常は岩陰などの岩の隙間等に営巣するが、都市部ではビルの屋上、屋根の隙間、通風口などに営巣して人々を驚かせることもある。
産卵は地域により差があるが本州では5月初旬ごろ行われる。
巣は枯れた雑草などの寄せ集め。【鳴き声】
地鳴きは「ヒッ、ヒッ」。
さえずりは「ツピーチョイチョイヒーチョピー」など。【食性】
おもに地上で餌を探し、甲殻類や昆虫類、トカゲなど、いろいろな小動物を食べる。